2018年8月31日金曜日

8月31日の日記:アイカツフレンズ!、スターライトステージ

昨夜の寝不足のせいか、熱中症か、風邪のせいか、頭痛がする。私の日記は体調に関する記述が多い。それだけそれに悩まされているということか。

アイカツフレンズ!の最新話と先週の話数、オーバーロードⅢの最新話、Free!DFの先週の話数と最新話を観た。
ずいぶんいっぱい観た。
Free!はとてもよい回だった。3期はよくできたアニメと実感。
アイカツフレンズ!最新話は良い回なのかもしれないけれど、私がアイカツ!シリーズに負の感情を求めていないという理由からあまり楽しめなかった。というより、直視できなかった。ぶっきらぼうな人物やツンケンした人物は、創作物であれ現実であれ、得意ではない。そういった人物が出てきても許容できる作品もまたあるが、アイカツフレンズ!に関しては私はそうではないようだ。こういうのが過ぎると、ジャンルに根付くうるさがた、あるいはいわゆる老害(嫌いな言葉だ)になるのかもしれない。
先週のおけまる回を再視聴して気分を中和。日向エマ先輩が、結城あいねさんに並んでアイカツフレンズ!でのいちばんのお気にいり。思えばアイカツ/スターズ!においても私の推しはキュートかポップに偏りがちであった。

書店で又吉直樹氏のエッセイ集を立ち読み。本に関連して自分の過去の体験を語るといった形式の短いエッセイが並べられた本。少し目を通しただけで面白かったので買いたくなった(が、今日は買わなかった)。

アイドルマスターシンデレラガールズスターライトステージ!で3rdアニバーサリーの新イベントが開始。
それに伴って無料配布された新衣装がとてもよくて、今日はその衣装を着せたMVを観てばかりいて、楽曲のプレイはほとんどしなかった。イベントのGrooveを1回しただけのはず。

2018年8月30日木曜日

8月30日の日記:オーバーロード、世界ネコ歩き

午前中はオーバーロードⅢ第8話「一握りの希望」を視聴。フォーサイト全滅回。
ゴア的な描写を期待していたが、意外とアインズ様の残虐行為があっさり目だったのでやや拍子抜けした。Web版から書籍版でかなり戦闘シーンに変更があったのだろう。ただ、アニメとしての演出も控えめだった気がする。
第1期を配信でイッキ見した頃には感じなかったことだが、『オーバーロード』という作品への期待が高まっている分だけ、アニメを観て「こんなものか」と思うことが増えた。原作付きアニメの宿命とは理解しているが少しさびしい。

『世界ネコ歩き』のルーマニアの回も観た。ずっと前に前半の30分だけを観て、その後続きを観るのを忘れていたもの。
イコンの工房で職人に甘える猫と、生まれたばかりの弟たちの世話をする兄猫が印象に残った。
この番組を見ている間は、うちのねこも画面に興味津々となる。ふだん人間が主役の番組には興味を示さないので、やはり猫の映像を観ると自分と同じ種族だとわかって気になるのだろうなと思う。ひょっとしてさびしいのかもしれない。

昨日の朝日新聞の文芸時評(磯崎憲一郎)で、保坂和志の『ハレルヤ』という短編が紹介されていて、その中の一篇のあらすじとして書かれていた片目の猫の話が気になった。
保坂和志氏は好きな作家で、しかしまだその作品をあまりたくさん読んでいないので、その短編も含めてもっと読んでみたいと思う。

2018年8月28日火曜日

8月28日の日記:Kawaii make MY day! がよかった

配信が始まったばかりの「Kawaii make MY day!」を購入して何度も聴いた。リンク先はYoutubeの試聴動画。
あまりにもよかったので感動していた。よすぎて、次第に悲しくなってしまった。

以下、Kawaii make MY day! の推薦文

Kawaii make MY day! は私がアイドルマスターシンデレラガールズに熱中するきっかけとなった曲です。
曲も歌詞も歌声も本当によいし、『アイカツ!』の(特にあかりジェネレーションの)愛好者ならばきっと何か感じるところがあると思います。
3人の歌い手の1人がアイカツ!で大空あかりさんを担当した下地紫野さんであるというのも私にアイカツ!を連想させる理由のひとつではありますが、それだけではなく、一曲のよってたつ世界観、地に足をつけて理想の自分へと向上していこうとする哲学に、アイカツ!と部分的にでも共通するものがあると私は考えています。
(補足すれば、作曲者は「SHINING LINE*」や「Lovely Party Collection」の作者でもあります。)

アイドルマスターシンデレラガールズ内での話をすれば、Kawaii make MY day! の作詞を担当している八城雄太さんは、佐久間まゆさんの「エヴリデイドリーム」や島村卯月さんの「S(mile)ING!」(アニメの島村卯月さんがクリスマスライブで歌っていた曲です)などのソロ曲の作詞者でもあります。
それらの歌詞が好きな方にも推薦したいと思います。

以上。

昨夜やや寝付きが悪く、睡眠が不足ぎみだったので今日は食後に昼寝をした。
起きてから短い翻訳を数件。

夕食後にピタゴラ装置の解説番組の後編を観た。ネズミのスーが片桐仁さんと共演していた。

大手拓次の詩集を読んでいて、なるほどこれは萩原朔太郎だなあという作に出会った。

  腐った月光
 
くさつた月のひかりだ
魚が
一疋 一疋 一疋 一疋 一疋 一疋 一疋 一疋 一疋
 
青錆色にくさつた月のひかりだ
魚が
一疋 一疋 一疋
一疋 一疋 一疋 一疋 一疋 一疋
 
魚が つながつてゐる
一疋 一疋 一疋 一疋 一疋
 
泥のやうにくさつた月の光の泡だ
魚が ぴんとはねる
一疋 一疋 一疋 一疋 一疋 一疋
 
しわだらけな月の光だ!
(原子朗編『大手拓次詩集』岩波書店、1991年、pp.203, 204.)

一般に芸術の分野で影響関係を言うのは下策ではあるけれど(いくらでもこじつけられるし、そのくせはっきりとしたことは何も言えないので)、作品のモチーフ(月・腐敗)やリフレイン(「魚が/一疋 一疋…」)の技法などに似通った点がある。詩全体としての読後感もほとんど朔太郎の詩のそれで、作者名を伏せて読んだなら萩原朔太郎の作品かと誤解してもおかしくはないのではないか。
影響関係を勘ぐるのは愚かではあっても、萩原朔太郎自身が大手拓次に影響を受けたと言っていることだし、大手拓次のこういう詩を読んだんだなあと納得することにしておく。

2018年8月27日月曜日

8月26日の日記

アイドルマスターシンデレラガールズスターライトステージのイベント最終日。
3rdアニバーサリーで大きなイベントが来るだろうし、今回はほどほど。営業でイベント用アイテムとイベントptが稼げるようになって以来、周回にかかる時間が減った。

Fate/Grand Orderのサバフェスイベントは、もう欲しいアイテムはあらかた入手したので、手に入りにくい素材集めだけをした。そのおかげで槍兵の茨木童子さんが霊基再臨に成功。あとはランサーピースがいくつかあれば最終再臨できる。種火も必要。

夕食後にピタゴラ装置を解説する番組の前編を観た。予想通りに面白い。
片桐仁氏が百科おじさんやテレビのジョンの人形と同画面に映っていてもまったく違和感がないことに感心する。

昨日宇都宮のPARCOで『大手拓次詩集』と大江健三郎の『キルプの軍団』(いずれも岩波文庫)を買ってきたので、今晩はそれを読みながら寝る。
大手拓次という詩人の存在は知らなかったし、詩集を買うつもりもなかったのだけど、手にとってパラパラと見たところ、19世紀生まれで戦前に亡くなっているひとなのに、詩の印象が現代のそれに通じるものがあることに驚いて、つい予定外の買い物をしてしまった。
冒頭の数編と散文詩を少し読んだ感想としては悪くない。好き嫌いでいえば、こういう系統の詩なら朔太郎のほうが好きだと感じる(解説文によると、萩原朔太郎自身は大手拓次に影響を受けたと公言しているらしい)が、なんとなく作風に馴染みやすい味わいがあって好ましい。

当初は現代詩文庫から誰か別の詩人の詩集を買えればよいと考えつつも、大手拓次詩集を買ったのでそちらは諦めた。PARCOの紀伊國屋書店は数年前と詩集の取り揃えが変わっていた。以前に言ったときは消費税率が今と異なる古い現代詩文庫が置いてあった記憶がある。もうそういうものはどこにもないのかもしれない。

2018年8月25日土曜日

アイドルマスターシンデレラガールズU149第38話のメモ(ツイート)

アイドルマスターシンデレラガールズU149』第38話が更新された。
メモを書き残したいけれど時間的余裕がないので代わりに今朝つぶやいたツイートを貼る。






2018年8月24日金曜日

8月24日の日記

台風で風がびゅんびゅん。午前中はずっと在宅。

アイカツフレンズ!第20話「ラクロスorフレンズ!」を視聴。最高のハニーキャット回だった。ついこの前も最高のハニーキャット回があったばかりという気がする。次から次へと最高のハニーキャット回と最高のピュアパレット回がくる。

Free!DF第6話と第7話「孤高のメドレー」を続けて観た。先週より没入して観ることができた。
遙と郁弥の関係については(当然)改善して、いい感じになるだろうと思っているけど、日和がどうなるのかなとハラハラしている。
7話途中に挿入された宗介の上京支度シーンで興奮した。東京の大学を受験する関係で上京するということなのか、あるいは東京の病院で手術を受けるためにということなのかわからないけれど、宗介が笑顔で前向きな選択をするということがうれしい。

MacBook Airの動作が重くなっていたので、対策として写真や動画を外付けHDDに移動して、本体のストレージに空きを増やしてみた。30GB程度削除できた。
その効果なのかどうかわからないが、その後はフリーズなどを経験していない。
それとは関係ないと思うが、キーボードの英数と日本語入力の切り替えキーの反応が悪くなった(物理的にではなく、ソフト的な動作がおかしい)。

午後にふらふらと歩いて外にでかけた。
新古書店でCDやコミックスをあれこれ見た。何も買わなかった。アイドルマスターミリオンライブの漫画の続きを買おうかどうしようか迷っている。

2018年8月23日木曜日

8月23日の日記

風とても強く吹き荒れて蒸し暑く台風の接近を実感。

午前中にオーバーロードⅢの第7話「蜘蛛に絡められる蝶」を視聴。フォーサイトの面々が闘技場に踏み入るシーンでヒキ。意外と引っ張る。
午後は『仮面ライダー3号』という映画を観ながらFate/Grand Orderをプレイ。

風邪の具合とてもよくなってきて、心持ちとてもよし。

2018年8月22日水曜日

8月22日の日記:ジャンヌ・オルタさん、仮面ライダーWの映画

しばらく風邪で体調が悪くて心と身体がめちゃくちゃだった。
今は身体のほうは本調子ではないけれど、精神、アタマの方はわりとよくなってきた。
むしろ普段よりも上向きで、快調とも思える。

体調が悪い間のこの数日は、ずっとFate/Grand Orderというアプリゲームのイベントを熱心にプレイしており、その成果としてバーサーカーのジャンヌ・ダルク〔オルタ〕さんを宝具レベル5にすることができた。大成果です。大変よくがんばりました。

今日は読みかけだった本を何冊か読んで、メモを取ったりした。
昼頃から仮面ライダーWの映画(AtoZ)も観た。
PixivなどでアイドルマスターシンデレラガールズのSSも読んだ。

なにかを考えるには健康でなくてはならない。
健康ではないときにできることはゲームくらいしかない。

コンビニで買ってきたひねり揚げの袋の中に、長い長い通常の3倍ほどの全長のひねり揚げが混ざっていて、それはそれはうれしくなりました。

2018年8月18日土曜日

8月18日の日記

急に寒くなったせいか、他の原因があるのか、いまいち体調がすぐれない。

今日は午前中に掃除をして、昼食後に昼寝、そののちに録画していたFree!DF第6話とBANANA FISHを観た。

Free!DFは日和と郁弥の過去回。日和の郁弥との出会いが予想していたよりも過去だったので驚いた。遙たちより前に郁弥と出会っていることになる。日和サイドはなんとなく幾原邦彦アニメじみたところがあるなと思っていたけれど、ますますその思いを深めた。幼時からの因縁とか、童話を引用するところとか。
BANANA FISHは裏社会のエッチなチャイニーズ暗殺者が出てきた。つなぎの回という感じ。ショーターとのシーンが美しかった。

Free!もBANANA FISHも、多分面白い話数なんだろうなと思いつつも、今日はいまいち乗れなかった。
アニメを楽しむためには、体調や環境がすべて整っている必要がある。
だいたい例年このくらいの時期には調子が悪くなるので、1クール全部楽しめることは稀だ。Free!1期のころは体調以外にも、日常生活において様々なことが起きたので、リアルタイムで観る(録画しつつ毎週観る)ことはできなかった記憶がある。
仮面ライダーやプリキュアもおおよそこの時期に脱落する。


昨日はオーバーロードⅢ第6話を視聴。ナザリック地下大墳墓に侵入することになるワーカーたちの登場回。
書籍版のアインズ様はWebよりもよく動くな。ワーカーとのエピソードにおいて、Web版のアインズ様は侵入者を待ち構えて撃退するだけだったのが、アニメでは(つまり書籍版では)デミウルゴスの策で帝国に来ていたアインズ様(モモンさん)がワーカーたちと絡む描写がなされている。アインズ様の主人公感が増していていい改変だと思う。原作はWeb版しか読んでいないものの、たぶん書籍版のほうがさらに面白くなっているのだろう。

アイカツフレンズ!第19話も観た。第18話と合わせて、非常によい回。
視聴体験としては18話のようが優れていると感じたが、19話では作品の基調となる価値(トモダチカラ)がそのままアイドルとしての力につながる、というロジックが丁寧に描かれていて、そのあたりが好ましかった。軸がぶれていない。
まだアイカツフレンズ!に強くのめりこむということはしていないし、将来もないんじゃないかという気もするけど、信頼できる良いアニメ作品だと思える。


とても疲れた。

2018年8月13日月曜日

8月13日の日記:『ゴッホ:最後の手紙』、『ブラックパンサー』は最高の映画

2つの映画を鑑賞した。『ゴッホ:最後の手紙』と『ブラックパンサー』。

『ゴッホ』はフィンセント・ファン・ゴッホを題材にした油絵によるアニメーション映画。
おもしろかった。
100人以上の画家がゴッホ風のタッチで1コマずつアニメを描いたという前知識だけで、ストーリーはまったく知らずに観たので、ゴッホの死後から映画が始まったことに驚いた。なんとなくゴッホが主人公で、その生涯を伝記的に語るのかと思っていたけれど、まったく違って、実際には郵便配達夫のおじさん(あのおじさんです)の息子アルマン・ルーランが主人公で、彼がアルルからパリ、ゴッホが最後に過ごした村へと旅しつつ、その死の真相を探るという筋。
ゴッホについて人々が語るエピソードがそれぞれ矛盾していて(ガシェ医師と懇意だった、不仲だった。ガシェの娘を恋をしていた、していなかった。精神はすでに安定していた、病気だった。自殺だった、殺された)、なんだか『羅生門』のようであった。
主人公のルーラン自身は最後にガシェから聞いた話を真実として受け入れてアルルへと帰郷する(ように見えた)が、実際のところその語りを信じていいのかなと最後まで疑問だった。そうやって疑って観るのが、この映画の正しい鑑賞態度なのかどうかはわからないけれど。少なくとも私には、どこかサスペンスじみたところがあると思える作品だった。
油絵のロトスコープで描かれた画面はさすがに美しくて、話抜きに映像を観ているだけでも楽しい。ところどころで場面の背景がゴッホ自身の作品のオマージュになっていて、それによってゴッホの足跡が各所に残されているのがわかるという仕掛けになっていた。

『ブラックパンサー』は上映中から気にはなっていた作品。非常におもしろかった。過去に観たマーヴェル・シネマティック・ユニヴァース作品の中でも随一のおもしろさ。映像的にもストーリー的にも光っていた。
『シビル・ウォー』で先王であった父親を失い、その跡を襲って新たにワカンダの王となったティ・チャラ=ブラックパンサーが主人公。ティ・チャラはブラックパンサーとして国家の仇敵である密売人のクロウを追っているうちに、自国の王家にゆかりの品を持つ男(キルモンガー)がクロウ方についているのを目撃し、それをきっかけに先王の時代に隠された血塗られた過去を知ることになる。うんぬん。
お気に入りのキャラはンバクとオコエ。(ンバクは字幕では「エムバク」と表記されていたけれど、どちらかといえば「ンバク」に近い発音で呼ばれていたように聞こえたので、個人的に「ンバク」と表記します。MCUでは似たようなケースは他にもあって、例えばソーの武器の字幕表記は「ムジョルニア」だけど、役者たちの発音は「ミョルニル」に近かった。字幕の方はおそらく既存の漫画版の邦訳の用語に準拠しているのかなと思う。)
オコエはやばいかっこいいですね。槍すごい、強い。放映当時にオコエオコエと評判だったのを記憶しているけど、それも納得。序盤のクロウ追跡シーンで敵方の銃による攻撃を「野蛮」と評した直後に、真の文明を見せてやるとばかりに槍(おそらくヴィブラニウム製)を投擲するのが笑えた。
ンバクは、ああいうキャラ好きなので、もうずるい。言わばジャイアンみたいなものなのですが、乱暴で、平時には主人公と敵対しているのに、いざという時に助けに来てくれるのがアツすぎる。「偉大なるゴリラ」という敬称もやばい。
ストーリー面に関しては、一般にヒーローもののドラマツルギー上のキモは主人公のアイデンティティ上の葛藤とその解消にあると思っているのだけど、その点がこれまでのMCU諸作品と比べてもとても優れていた。
王家の人間としての主人公ティ・チャラの葛藤は、ワカンダという国が抱える問題とそっくりそのまま重なっている。先王による自分の弟(ティ・チャラから見れば叔父)の殺害とその隠蔽、その遺児の放棄という黒い過去。外の世界の悲惨を知りつつも自国の安全を優先し続けるワカンダ国の歴史と現在。それらのすべてがかつての遺児、つまり今までその存在を誰にも知られていなかったが、正統な王位継承権(王座を賭けた決闘への挑戦権)を持つ従兄のキルモンガーの出現によって露呈する。
ティ・チャラが真実を知って、先王時代から王家に仕えるズリに「何故叔父の埋葬もしなかったのか、なぜその子どもを置き去りにしたのか」と問い詰めたとき、ズリは"We had to maintain the lie"「私たちは嘘をつき続けなければならなかった」と答える。最初これはWe have to〜と現在形で、つまり現在のこととして語っているのかと誤解したけれど、検索してみると正しくはhad to〜らしい。ただ台詞の時制はともかくとして、実質的には先王たちの欺瞞は、決して遠い過去の出来事として過ぎ去ってはおらず、そのままの形で現在にのしかかってくる。むしろティ・チャラは積極的にその欺瞞に加担することになる。
キルモンガーが眼の前に現れた時、ティ・チャラは彼の正体を知っているのに、それを口にすることができない。むしろキルモンガーに喋らせまい、一族の者としての彼の真の名を語らせまいとする。先王のしたことを責めるティ・チャラ自身も、to maintain the lie 欺瞞を維持してしまうのだ。そうしなければ、現在のワカンダ国そのもの(欺瞞を隠していた王の息子である自分、ワカンダ国の後ろ暗い繁栄)が否定されかねないがために。
この時点でワカンダ国も、その王たるティ・チャラも、キルモンガーに対して主張できる正しさを失う。ティ・チャラは正当な決闘でキルモンガーに倒され、国を奪われる。
上映中の評判で、それまでのMCUはヴィラン(敵役)の造形が甘かったのに対して、『ブラックパンサー』では主人公との敵対のありようがより本質的なものになっているとの評があったと記憶しているが、まさにそのとおりだったと思う。傾向としては過去のヴィランはわかりやすい悪であり、簡単に否定できるものだった(そんなに単純に対比できるか? どうだろう。今までのヴィランもそんなにひどくなかったかもしれないけれど、とりあえずここでは、話を進めるためにそういうことにしておこう)。それに対して、キルモンガーの存在、語る言葉、思想はティ・チャラにとってクリティカルなものであり、むしろ彼の存在そのものがティ・チャラの正当性の否定として機能する(彼は先王に父を殺害され隠匿された王子であり、ワカンダの現状を憎み、世界を変えるべきだと訴える)。キルモンガーはワカンダ国、ワカンダ王にとっての鏡像であり、正視したくない影の部分だ。
物語上結局はティ・チャラは復活し、再び王として従兄であるキルモンガーを打ち破るが、キルモンガーの思想はティ・チャラの中で完全に否定されることなく、部分的に取り込まれてエンディングでの選択(ワカンダの技術の世界への開放)につながることになる。
こうした主人公のヒーローとしての成長の過程が、国家社会という大きな枠とつながっていて、しかもその葛藤と解消・あるいは発展が敵との対決そのものと有機的に結びついている、ということが作劇として実にエレガントだし、賞賛に値する。
要は最高でした。続編の『インフィニティ・ウォー』も楽しみです。

2018年8月12日日曜日

8月12日の日記:藤田嗣治展、ドネルケバブ

東京都美術館で開催されている藤田嗣治の回顧展を観てきた。見たことのない絵が多く展示されていて楽しかった。
若い頃の作品にキュビスム風(というかキュビスムそのもの)の油絵があったことは知らなかったので驚いたし、おもしろかった。凡庸な発見だけれど、藤田のような個性も一朝一夕に生まれるものではなく、様々な模倣や試行錯誤の結果として出来上がるものなのだなあと感心。
藤田嗣治のような非フランス人・非ヨーロッパ人・非白人が、パリで独特なファッションを身にまとい、民族的な装いの独特な画風でもてはやされるということには何とも言い難い悲しみ(オリエンタリズム!)もあるが、それはそれとして、やはり藤田嗣治の様式的な人物画などは素晴らしい。昔から嫌いではないけれど、最近しみじみと良いものだと感じるようになった。
戦争画の中では『アッツ島玉砕』とサイパンでの集団自決を描いた大作がやはり目を引いた(前者は前に別の機会にも観たことがある気がする。確かこの『アッツ島玉砕』には戦中に展示された際、絵の前に賽銭箱が置かれたというエピソードがあったはず)。藤田の戦争画のもう一つの大作『ガダルカナル決戦』は今回の展覧会には並んでいなかった。その他の第二次大戦中の戦争画も含めて、こうした作品を改めて観ると、藤田嗣治は確信的な愛国者だなという気がした。決して流されて、あるいは強制されていやいや描いた絵ではない。『アッツ島玉砕』の絵なども、戦時の民衆の気分の再生産にそれなりに一役買ったことだろう。
晩年の作品では子どもの絵や宗教画が面白い。藤田の画風は宗教画とマッチする。最初から宗教的な方向性があったからそのような画風になったのか、画風があのようであったから宗教画をものするようになったのか、私にはいずれともわからないが。様式的に(非人間的に、彫像か人形のような姿で)描かれた聖母マリアの両隣に、写実的な藤田夫妻が並んだ絵があって、印象に残った。子どもの絵はこれもまた様式的なもので、なかでも箱の蓋に描かれた下半身だけ裸で性器を露出した4人の子どもが手をつないで輪っかになっている絵がすごい。この箱は見た瞬間に、同じものを前にも観たことがあるとすぐに思い出せた。あれは宇都宮美術館での藤田嗣治展だったはず。はっきり言って不気味な作品だ。
一定のテーマのもとに様々な作家の作品を集めた展覧会もいいけれど、このような1人の画家の初期から晩年までを追うタイプの展覧会も楽しい。

帰りに恩賜公園内で催されていた日本とパキスタンの友好のお祭りで、ドネルケバブを食べた。私が食べたのはピタパンがぶ厚めのドネルケバブで、ソースは甘めだった。マンゴーラッシーも飲んだ。
カレーやシシカバブ、ビリヤニなど美味しそうなものがたくさんあったけれど、時間もお腹の余裕もなかったのでそれらは断念。

帰りの電車では隣席にコミケ帰りの青年が座っていた。なぜコミケ帰りとわかるかと言うと、「夏コミですか?」と聞いたからです。重そうな紙袋をいくつも運んでいた。
青年からはまったくにおいはしなかったので、コミケ参加者が臭いというのは都市伝説かなと思った。過度な一般化。

2018年8月11日土曜日

8月11日の日記:ミリオンライブ!、BANANA FISH、清沢満之

「アイドルマスター ミリオンライブ! シアターデイズ」のイベントをプレイ。
目標だった矢吹可奈さんのイベント限定衣装を装獲。
矢吹可奈さんが好きなのでうれしい。

BANANA FISHの第6話を視聴。
アッシュの帰郷回。アッシュ・リンクスのえぐい過去が語られる。
今朝はBANANA FISHの夢を観た気がする。なんだかんだで今期で一番楽しんでいるアニメかもしれない。

村田沙耶香さんの『消滅世界』という小説を読み進めている。
最初は文章の感じや、変わった舞台設定に戸惑ったが、第2章に入った辺りからどんどん熱が生まれて、のめり込んでいった感がある。

穂村弘氏が新しい歌集を出したらしいので、読んでみたい。

岩波文庫の『清沢満之集』を少し読んだ。
清沢満之に対しては、非常に強い尊敬と反発との、相反する感情がある。満之の信仰に安住して自若とした様子などは見習いたいと思うが、その一方で彼の思想には一切を天命として受容して、現状を無批判に受け入れてしまう傾きがある(満之自身は自身の精神主義は社会改革に向かうとも言っていたようだが、信じられない)。
単なる現状追認になってしまうのでは?という疑念は、近年の瞑想や禅の流行に対しても抱いている。富裕層の人間がマインドフルネスで意識を改革して幸福になるのは大変結構、どうぞ幸せになってくださいと思うが、社会的弱者が穏やかになって現状に甘んじるとしたら、瞑想やらマインドフルネスというものは単に支配層を利するために働くだけではないか、と思える。マルクスのいわゆる「民衆の阿片」そのものではないか。(実際にマインドフルネス等を熱心に行っているのは、例えばGoogle社員とかの比較的ハイレベルな人々であって、いわゆる社会的弱者ではないかもしれないけれど。)

昨日の軽い熱中症のせいか、今日もまた少し体調不良が続いていた。昼食後に午睡をする。昼寝をすると気分がよくなるので、可能な限り毎日したい。

2018年8月10日金曜日

8月10日の日記:銀行、熱中症、Free!DF

午前中に歩いて遠くの銀行まで行ったら、暑すぎて熱中症気味になり、気持ち悪くなってしまった。
運動には適さない季節です。

帰宅後にシャワーを浴びてしばらく涼んだら少しだけ気分がよくなった。

Free!DFの第5話を視聴。
岩鳶の新人と宗介の回。Free!の中心にあるリレーに関する価値観?がきちんと新たな世代にも伝わっていくのが良いと感じた(個人的にはこの作品におけるリレーへのこだわりに共感していないのだけれど、渚君たちがそれを大切に思い、それによって絆を得ていくのを観るのは快いものです)。宗介については言うべきことがない。

タモリ倶楽部のシュウマイのグリーンピース問題の回を視聴。特に言うことがない。

2018年8月9日木曜日

8月9日の日記:オーバーロード、柳宗悦『南無阿弥陀仏』

オーバーロードⅢ第5話を視聴。戦闘回。ナザリック地下大墳墓を褒められて喜んでるアインズ様がかわいかった。

アニメを観ながら昨日のひねり揚旨辛ハバネロの残りを食べた。やはり甘みが気になって手が進まない感じがある。

今日もねこと追いかけっこをした。
ねこの方で最近の習慣になってしまったらしい。

夜に「プレバト」の俳句の王者決定戦?的な放送回を観た。
結果は梅沢富美男さんの優勝。
今回は上手い人だけが集まった回だったので、俳句の先生による添削が普段の回より少なかった。

随分前に買った柳宗悦の『南無阿弥陀仏』を読んだ。おそらく初読の筈。なかなかおもしろかった。その中に引用されていた『正法眼蔵』の「生死」巻の内容が気になったので、いずれその箇所を含めてきちんと正法眼蔵を読んでみたいとも思った。
『南無阿弥陀仏』の中で気に入った一節。
六字六字が吾々の自我の捨て場である。六字が死の場である。六字に臨終があるのである。だがその死こそは六字に活きる死である。念々の臨終が念々の往生である。それ故六字そのものがいつも来迎であり引接である。六字に受け取られることが、真に活きることである。六字が往生の当体である。六字を去って成仏はない。

2018年8月8日水曜日

8月8日の日記:ひねり揚旨辛ハバネロ

お好み焼きが食べたくなったのでセブンイレブンに冷凍のお好み焼きを買いに行った。
ついでにプライベートブランドの旨辛ラー油味?のひねり揚げも買おうとしたけれど置いていなくて、かわりに新発売のハバネロ味のひねり揚げが売られていた。試しに買って食べてみた。辛味は以前のラー油味より少し上という程度かと思うが、甘味料による妙な甘みがある。美味しくなくはない、がこれなら次は普通のひねり揚げを買う。

今日もねこと追いかけっこ。暑い。

シンデレラガールズ劇場を視聴。(昨夜も観ましたが。)

2018年8月7日火曜日

8月7日の日記

引き続きアイドルマスターシンデレラガールズスターライトステージのイベントをプレイ。今日で最終日。
当初の目標のプロデュースレシピを獲得できたので、予定通り中野有香さんのビジュアルに使用。これで解放した値はVo5/Da5/Vi9になった。特訓アイテム節約のためにバラけさせてしまったことでアピール値が伸びていなかったが、これでようやくビジュアルだけでも最高値に近づいた。
イベントコミュは明日の昼にエピローグが公開されてから全部観ようと思う。

午前に1回、午後に2回も屋内で猫と追いかけっこした。
この数日大人しかったけれど今日はずいぶん元気が溢れているようで安心。
私はこのところ運動不足のせいか、若猫の体力についていけず息が切れる。

今日もプレバトを視聴。俳句の回。面白い。

2018年8月6日月曜日

8月6日の日記

アイドルマスターシンデレラガールズスターライトステージのイベントをプレイ。しゅがみんイベント(LIVE PARADE)。
今回は動員数報酬1150000のプロデュースレシピを狙っている。明日10回前後公演をすれば届くはず。育て方を間違ってプロデュースpt18のわりにはアピール値が伸びてない中野有香さんに使いたい。
今回のLIVE PARADEはExエリアの難度が飛躍的に上がっていて、秋葉原公演(楽曲数1で310コンボ、Lv26以上)で詰まってしまった。「佐藤心26歳」にかけたシャレであることは明白なので、次回のLIVE PARADEでもこの難度設定がそのまま持ち越されるということはないだろうけど、今までより難しいものになるという可能性は十分ある気がする。
ほぼ簡単なPRO曲しかクリアできない私のようなプレイヤーにはつらい。それでも最近ようやく低難度のMASTERでのフルコンボに手が届くようになってきたので、これを期にもう少し腕前の向上を目指したい。

夕方に「オーバーロードⅢ」の第4話を再視聴。東の巨人と西の魔蛇回。
冒頭のルプスレギナの叱責シーンが原作ファンに概ね不評だったようなので、原作の相当箇所も確認したい。まだ書籍版はまったく読んでいない。
OP映像を観るに、アニメ3期にはWeb版前半で描かれていたアインズ様がナザリックへの侵入者と直々に戦うシーンがありそうなので楽しみにしている。

夜に「プレバト」というバラエティ番組を視聴。芸能人が俳句や生花に挑戦して、プロが採点・添削する番組。
この番組の俳句の指導が好きでよく観ている。俳句のよしあしがわからない私にも、添削前と添削後の違いがはっきりわかって面白い。

2018年8月5日日曜日

8月5日の日記

朝からやや頭痛。
図書館へ『プランク・ダイヴ』を返却してから、書店で村上春樹の『職業としての小説家』を購入。
その後、洋食屋でハンバーグを食べた。ハンバーグは柔らかくてフォークに刺すと崩れてしまうほど。美味。ご飯もとても美味しかった。県内に住む有名なロック歌手のサインが飾ってあったのでお店の方に話を聞いたところ、奥さんの実家が近所にあるとのことだった。

午後は昼寝。部屋が暑くて少し汗をかいたものの疲れが取れた。
おいしい食事と昼寝のおかげで、少し体調がよくなった。

このところ差別や社会的不公正に関わる、気の滅入るニュースが多かった。
主なものは杉田水脈さんのLGBTに関する過去の発言や、東京医科大学が女子の受験生の点数を一律に減点していた問題だ。
しばらく前に前者の報道が盛んになり、それに関する様々な言葉を見聞きする(というか主に見る)うちに、ひどく打ちのめされてしまった。ずっと落ち込んでいたと思う。
もちろん、私たちの住む社会に強烈な差別があることを知識としては知っていた。しかし知識として得ていることと、それがグロテスクな形でむき出しになっているのを見ることとでは、精神に与える影響がまるで異なる。グロテスクな言説が、政権与党の中から出てきて、その承認を得ていると考えることによる精神へのダメージは思っても見ないほど大きいものだった。
私はおそらく、この社会が公正ではないということを知りつつも、それでも何かを信じていたのだろう。そしてそのような信はまったくの虚構に属するものだと思い知らされ、信じていた美しい世界が根こそぎ失われたような気がした。
今もそういう気持ちがないわけではないけれど、それでも少しは落ち着いて、前向きな気持ちになっている。
それは変な話だけれど、二番目の気の滅入るニュース、入試での女子差別に関する人々の言動を見聞きしたおかげだった。
前者のニュースの時点では、私は杉田水脈さんの言説がある一定範囲で(ひょっとしたら社会の大部分で)許容されていることにショックを受けていた。ところが後者のニュースの時点では、むしろそれを決して許容せず、不正として糾弾する多くの人の声があることに注目することができた。それは私の中で大きな変化だった。
最悪な状況とは、たぶん、差別や不公正が目の前に現れることではない。本当の最悪とはそれらが正しからざるものであることに誰も気づかず、誰も声をあげない、あげることができないことだ。
(東京医科大学の受験に関する不正が、たとえば数十年前に明らかになっていたら、もしかすると現在なされているような大きな批判は聞かれなかったかもしれない。それらは仕方のないことだ、当然のことだという声の方が大きかったかもしれない。誰もそれを問題と思えなかったかもしれない。)
今、私たちは不正な、不平等な出来事や制度が目の前に存在していることを認識し、それを指差し、叫ぶことができる。そのこと自体がきっと将来の希望になり、現在を変えていく力になる。そう思える。
奴隷や児童労働は、まだこの地球上から完全に消え去っていない。しかしそれらが当たり前のように存在し、誰もがそれを悪と認識しない時代はおそらく過ぎ去った。
私たちの住むこの社会は自由や平等からは程遠い。ずっとずっと遠い。しかし今現在ある不正も(それはまだ社会の全体から不正として名指されるには至っていないかもしれないが)、やがては過去のものとなるだろう。そして現在ある不正を過去のものにする第一の原動力は、不正に対する「これは間違っている」という個人の感情であり思想であり言葉だ。

怒りの声が人を救うことがあるということを今回の件で私はつくづく思い知った。
社会も個人も変わっていけるということを今は信じたい。

2018年8月1日水曜日

2018年7月に読んだSS

趣旨:読んだSSの個人的なメモ兼若干の紹介
対象:Web上のSS、小説。主に2ch形式のSS。ジャンルはアイドルマスターシンデレラガールズが多い。
範囲:2018年7月中に私が読んだもの

以下本文。

雪歩「夏だしノースリーブにしなきゃ」
ユキホエル(萩原雪歩?)が天海春香の家に忍び込んで春香の服をノースリーブにしようとする話。

早坂美玲「ウチの七日間妖怪戦争」
小日向美穂さんが化け狸な事務所のシリーズの一話。
田舎から佐久間まゆを追ってきた退魔師の早坂美玲を中心に騒動が巻き起こる。

本田未央「あつい…」
クーラーの壊れた事務所で本田未央とPがグダグダしてる話。短い。

あたしは未来のシンデレラ
中野有香、塩見周子、宮本フレデリカ、相葉夕美、桐生つかさらが所属するオリジナル設定のプロダクションでの連作の第一作目。(連作の予定ではあるそうだけどまだ第一作目しか公開されていない。)
プロデューサーからユニットリーダーに指名された中野有香が悩む話。
独自設定のシリーズは好きなので、次作以降にも期待。

凛「仁奈がいない?」仁奈「迷子の気持ちになるですよ」
迷子の市原仁奈が美城常務の部屋に入り込んであれこれ起きるコメディ。

李衣菜「それでは聞いてください。『ロック』。」
コント。

亜季「きたえる、さぼる、話する」
大和亜季、中野有香その他がトレーニングルームであれこれ会話するSS。
SSの長さのわりに登場人物が多くて面白い。個人的には安部菜々さんと双葉杏の箇所がよかった。

凛「卯月に1ミリでもちょっかいかけたら殺す」
見た目や言動+不幸なハプニングのせいで不良と誤解されて友達ができない渋谷凛と、同じ学校に通うアイドルの島村卯月が出会って仲良くなる話。
『エンジェル伝説』的な誤解のされ方が面白い。渋谷凛の独特の個性もいい感じ。
ところで、この作中で島村卯月が渋谷凛について「凛ちゃんはそんな人じゃないよ」「不良は不良でも、やさしい不良さんなんです!」と言うシーンがあるのだけど、半年前にTwitterで似たような文をつぶやいたことがあったので、「おや?」と思った。
SSの作者がどこかで私のツイートを見かけていたのか、あるいは私のツイートとは関係なしに似たようなことを考えたのかわからないけれど、どちらにせよ嬉しいと思った。
島村卯月は渋谷凛のこと不良だと思ってますよね、絶対に。

伊織「わ、私そんなつもりじゃ……!」
高槻やよいがプロデューサーにプレゼントした手作りのネクタイを、水瀬伊織がそれと知らずにけなしてしまったことで2人の仲がささくれ立つ話。
こういう系の胸が痛む話には、独特の快感がある(というと人でなしと呼ばれそうだ)。
ハッピーエンドです。

【デレマスSS】サンタクロースの消失
イヴ・サンタクロースが消えてしまった事務所に所属する浅利七海が青森に帰郷する話。

スライム倒して300年、知らないうちにレベルMAXになってました
現代日本で過労死した主人公が異世界に転生して不老不死のスローライフを送る話。以前にも読んでいたけどプロローグから最新話まで再読した。連載中。
異世界転生ものの原則通り最強の主人公ではあるが、戦闘やシリアスな展開がメインではなく徐々に増えていく仲間(家族)とのゆるい生活が基調。安心して読めていい。

ありふれた職業で世界最強
「クラス転生」(学校の一学級がまるごと異世界に転移して能力者になる)というジャンルに関心があって読んだ。倫理的にひどい点があれこれあるけど、面白かった。
最弱の能力であるためにいじめられている主人公が、1人のクラスメートの悪意によって奈落の底へと転じ、そこから這い上がって最強の魔王になる話。
ヒロイン多数。主人公が美少女に囲まれるまではよくある展開だけど、この作品ではヒロイン全員と結婚するので、そこまで行くのはかなり珍しいのではという気がする。
本編は完結済みで、現在は時系列無視の番外編が連載中。
本編はストーリーものだけど、番外編は戦闘もありつつの日常ものに近い。

失格紋の最強賢者 ~世界最強の賢者が更に強くなるために転生しました~
コミカライズ作品の広告を見たのがきっかけで読み始めた。
魔法の戦闘にハンデのある体でありながら最強の賢者になった主人公が、条件のいい体と求めて転生したら、未来の世界では文明が崩壊して魔法のレベルが下がっていた、という話。連載中。
テンポがよくて面白いが、キャラがいまいち立っていないのが不満かもしれない。有り体に言うと「萌え」がほしい。そういうものを重視している作品ではないという気がするけれど。


今月は「小説家になろう」のWeb小説を主に読んでいたため、二次創作SSはあまり読んでい。
貯めすぎると振り返るのが大変になるので、今後もひと月ごとにメモをしたためていこうと思っているが、実際にどうなるかはわからない。

過去記事
この1年で読んだ中で面白かったSS
2018年3月から6月までに読んだ面白いSS