2022年2月21日月曜日

2月中旬に読んだ本

今回は本を読んでいる時間よりもポケモンをプレイしている時間の方が長かった。「Pokémon LEGENDS アルセウス」はクリア(エンドロールを観た)。楽しかった。

中旬は6冊。これで今月通算16冊、今年48冊。

1月中に多めに本を読んだので、読むのに時間がかかりそうな本に取りかかれると思っていたのだけど、ここに来て遅れが出た。下旬の間に取り戻せるだろうか。

中旬(11日〜20日)
・本
パスカル・キニャール『世界のすべての朝は』高橋啓訳、伽鹿舎、2017
上村勝彦『バガヴァッド・ギーターの世界:ヒンドゥー教の救済』筑摩書房、2007
白米良『ありふれた職業で世界最強 11』オーバーラップ、2020
白米良『ありふれた職業で世界最強 12』オーバーラップ、2022
細川重男『執権:北条氏と鎌倉幕府』講談社、2019
森博嗣『月は幽咽のデバイス』講談社、2011

・漫画
ハンバーガー『忍者と殺し屋のふたりぐらし』1、KADOKAWA、2022
近藤信輔『忍者と極道』8、講談社、2022
南瓜『おふれこタイムス』1、KADOKAWA、2016

2022年2月11日金曜日

2月上旬に読んだ本、観た映画:『シモーヌ・ヴェイユ』『短歌の友人』『北条義時』

上旬は「Pokémon LEGENDS アルセウス」というゲームをプレイしていた。
ポケモン最新作をプレイするのは金銀以来だけど、とても楽しい。
ポケモンも人もかわいいし、難易度も私にはちょうどいい。

先月に引き続きヴェイユ関連の読書。
デュ・プレシックス・グレイによる伝記は私が大学生のときにはじめて読んだヴェイユ関連の本。手にとったきっかけは覚えていないけれど、夢中になって読んだ。今回も熱中した。シモーヌ・ヴェイユという人間の、偉大さ(それは滑稽にも悲惨にも見える)。

穂村弘『短歌の友人』と西村曜『コンビニに生まれかわってしまっても』、短歌評論集と歌集を読んでなんとなく思ったのは、短歌と現代詩は、同じ時代にあってもずいぶん違うものだなということ。
非常に素朴な言い方をすると、現代詩は何言ってるのかわからなくて、短歌はわかる。そこがまずいちばんの違いなんじゃないか。

中公新書の『北条義時』は大河ドラマにあわせた企画と思うが、とてもおもしろかった。西国の貴族社会対東国武士という単純な図式ではなく、あくまで院や公卿との密接な関係があったことを前提として鎌倉の動きを読み解いていく。あとがきの「中世武士の特徴は、王権守護と自力救済という言葉で端的に表現することができる」という要約がわかりやすかったが、その「自力救済」が問題というか、怖いところだよなぁと思った。殺し合いしすぎ。

『マルサの女』は初視聴。おもしろすぎる。伊丹十三作品はどうやらネット配信がほぼ(まったく?)されていないようで、そこが残念。


上旬(2月1日〜10日)
・本 10冊、今年通算42冊
フランシーヌ・デュ・プレシックス・グレイ『シモーヌ・ヴェイユ』上野直子訳、岩波書店、2009
大塚英志『キャラクター小説の作り方』講談社、2003
上田岳弘『ニムロッド』講談社、2021
ドストエフスキー『おかしな人間の夢』太田正一訳、論創社、2006
シモーヌ・ヴェイユ『シモーヌ・ヴェイユ アンソロジー』今村純子編訳、河出書房新社、2018
岩田慎平『北条義時:鎌倉殿を補佐した二代目執権』中央公論新社、2021
穂村弘『短歌の友人』河出書房新社、2011
西村曜『コンビニに生まれかわってしまっても』書肆侃侃房、2018
千葉雅也、山内朋樹、読書猿、瀬下翔太『ライティングの哲学:書けない悩みのための執筆論』星海社、2021
森博嗣『小説家という職業』集英社、2010

・漫画
双見酔『空の下屋根の中』1、芳文社、2015
こかむも『ぬるめた』2、芳文社、2022

・映画
伊丹十三監督・脚本『マルサの女』1987

2022年2月1日火曜日

1月下旬に読んだ本:『まちカドまぞく』『ライト姉妹』『ぬるめた』

下旬は映画を観なかった。疲れていて、画面に向かって集中する気力がない。かわりに(?)漫画を読んでいた。


伊藤いづも『まちカドまぞく』は第3巻から6巻までを再読。
4コマ漫画は普通の漫画よりもみっしりと密度があるので、相当な満足感がある。(現代の大抵の漫画は1ページに8コマも描かれていることは稀。)
まちカドまぞくはとりわけ画面のすみからすみまで、キャラの一挙手一投足にまで「神」が宿っており、読めば読むほど味わいがある。
シャミ子かわいい。

こかむも『ぬるめた』はネットで知っていた漫画の商業版で、女の子4人がメインのオーソドックスなきららが4コマ。
キャラがかわいい、ワイワイ楽しい!という日常系きらら4コマ的な「良さ」を極限まで追求した傑作。第1話がカニでおしまいになるの最高すぎる。性欲が普通に描かれているのも良いと思った。ロリアンドロイドくるみかわいい。

谷川ニコ『ライト姉妹』はTwitterでときどき「私 ラノベの新人賞に応募する」って言ってるキャプを見て前々から気になっていた。作品名を知らなかったのだけどひとに教えてもらって買えました。私にとってははじめての谷川ニコでした。内容はサブタイトルそのまま。むちゃくちゃおもしろかったので2巻で終わっているのがちょっと残念。


今月頭に急に思い立ってはじめた1日1冊読書だけど、どうにか今月はペースを維持できた。とりあえず来月以降もやっていきたい。
積読を少しでも減らしたいという思いがあったけど、読んだ冊数の倍以上本が増えてしまったのでもうどうにもならない。本は放置しておくと増殖する性質を持っている。

上から読んだ順。

・本 11冊 通算32冊
塩野七生『神の代理人』新潮社、2012
高橋源一郎『大人にはわからない日本文学史』岩波書店、2013
川上未映子『先端で、さすわ さされるわ そらええわ』筑摩書房、2021
りゅうせんひろつぐ『賢者の弟子を名乗る賢者 16』マイクロマガジン社、2021
フィリップ・マティザック『古代ローマ帝国軍 非公式マニュアル』安原和見訳、筑摩書房、2020
池澤夏樹『きみのためのバラ』新潮社、2010
吉本隆明『親鸞の言葉』中央公論新社、2019
高橋源一郎『ゆっくりおやすみ、樹の下で』朝日新聞出版、2021
武田泰淳『わが子キリスト』講談社、2005
文月悠光『適切な世界の適切ならざる私』筑摩書房、2020
シモーヌ・ヴェイユ『重力と恩寵』田辺保訳、筑摩書房、1995

・漫画
六道神士漫画、士郎正宗原作『紅殻のパンドラ』22、KADOKAWA、2022
板倉梓『瓜を破る』1、芳文社、2021
高瀬わか『かわいすぎる男子がお家で待っています』1、集英社、2020
つきや『組長娘と世話係』1、マイクロマガジン社、2018
岩明均『ヘウレーカ』白泉社、2002
伊藤いづも『まちカドまぞく』3、芳文社、2017
谷川ニコ『ライト姉妹:ヒキコモリの妹を小卒で小説家にする姉と無職の姉に小卒で小説家にされるヒキコモリの妹』1、KADOKAWA、2017
谷川ニコ『ライト姉妹:ヒキコモリの妹を小卒で小説家にする姉と無職の姉に小卒で小説家にされるヒキコモリの妹』2、KADOKAWA、2018
山田芳裕『へうげもの』1、講談社、2012
河原雅彦『修羅の門』1、講談社、2012
伊藤いづも『まちカドまぞく』4、芳文社、2018
伊藤いづも『まちカドまぞく』5、芳文社、2019
伊藤いづも『まちカドまぞく』6、芳文社、2021
こかむも『ぬるめた』1、芳文社、2021