2022年12月24日土曜日

2022年に読んだ本とか漫画とか、観たアニメとか映画とか、やったゲームとかとかとか

今年は途中まで毎月読んだ本とかについてブログ記事を書いてたけど、忙しかったり体調が悪かったりで途絶していた。
せめて年末くらいは振り返りをと思ったので今書く。

よかった本部門


・依空まつり『サイレント・ウィッチ 沈黙の魔女の隠しごと』KADOKAWA、2021
Web発のファンタジー小説。引きこもりで他人とまともにコミュニケーションできない魔女モニカが、自国の王子の護衛をするよう命令されて、護衛対象の王子自身にも正体を隠したまま学園に潜入。そこで出会った人々とかかわるうちに次第に成長していく……という友情あり、恋愛あり、バトルあり、陰謀ありのお話。Webで本編を最後まで読んではまり、書籍版も読みはじめた。よかった。書籍版は既刊5冊で現在も刊行中。

・鏡遊『妹はカノジョにできないのに』KADOKAWA、2022
こちらもWeb発の小説(こちらの著者はアダルトゲームのシナリオライターでWeb小説プロパーじゃないけど)。タイトル通り兄妹もの。三角関係?ハーレムもの? 色々な意味で「妹」が出てくる。色々な意味で憤りつつ読んでるけど、同時にかなりハマっていて、電子書籍で集めたものを紙でも買おうかなと検討中。人を選びます。倫理がない。「男性向け」! 「妹」ってゴムなしで挿れていいんだ…… 既刊3巻。

・川上未映子『先端で、さすわ さされるわ そらええわ』筑摩書房、2021
小説、エッセイ、翻訳など多分野で活躍中の著者の有名な(けれど品切れで入手難だった)詩集が文庫版で再刊されたのを期に初めて読んだ。同作者の『発光地帯』などのエッセイ集が圧倒的に好きで、その魔法のようなというか妖術のような、1ページ読むだけでも別乾坤に連れて行かれるような変幻自在の文体に惹かれていたのだけど、今回初めて「詩」として書かれた作品を読んで、ああこれはもう、これはもうと感嘆した。これはもう本当にもうですよ。

・蜆シモーヌ『なんかでてるとてもでてる』思潮社、2021
著者第1詩集(で、今のところは唯一の詩集)。下品になるぎりぎりで上品というか、ある種の下品さによって上品というか。えも言われぬ品格を感じる。言葉のワンダーランド。ペンネームを見てピンと来たらその直感は正解だと思うので読んでください。
(今調べたところ、第2詩集『膜にそって膜を』が近日刊行とのこと。こちらも買う。)

・高橋源一郎『ゆっくりおやすみ、樹の下で』朝日新聞出版、2021
児童文学。岩波少年文庫感。泣いてしまった。

・飛浩隆『自生の夢』
SFの連作短編集。これを読んだだけでも、2022年は生きた甲斐があった。

・パスカル・キニャール『世界のすべての朝は』高橋啓訳、伽鹿舎、2017
私の小説オールタイム・ベスト10に必ずランクインする美しい小説。新訳を買ったので再読。

・西尾実・安良岡康校注『新訂 徒然草』岩波書店、1928[1985改版]
学生時代に教科書でちょこっと読んだだけで、なんとなく教訓集めいたものと想像していたのだけど、これは「教訓」というカテゴリにはちょっと収まらない変な本だった。



よかった漫画部門


・秋津貴央『舞ちゃんのお姉さん飼育ごはん。』竹書房、2020
・かきふらい『けいおん!Shuffle』芳文社、2020
・業務用餅漫画・六志麻あさ原作『追放されたチート付与魔術師は気ままなセカンドライフを謳歌する。~俺は武器だけじゃなく、あらゆるものに『強化ポイント』を付与できるし、俺の意思でいつでも効果を解除できるけど、残った人たち大丈夫?~』講談社、2022
・こかむも『ぬるめた』芳文社、2021
・さもえど太郎『Artiste』新潮社、2017
・白井もも吉『偽者協会』小学館、2021
・つっつ『おむじょ』コアミックス、2017
・中野でいち『君の戦争、僕の蛇』小学館クリエイティブ、2021
・橋本良太漫画・時野洋輔原作『成長チートでなんでもできるようになったが、無職だけは辞められないようです』KADOKAWA、2018
・ハンバーガー『忍者と殺し屋のふたりぐらし』KADOKAWA、2022
・ピエール手塚『ゴクシンカ』KADOKAWA、2022
・藤想『ケモ夫人』講談社、2022
・藤近小梅『隣のお姉さんが好き』秋田書店、2022
・北欧ゆう『勇者名探偵』スクウェア・エニックス、2020
・ももやま漫画・美雨音ハル原作『聖女をクビになったら、なぜか幼女化して魔王のペットになりました。』KADOKAWA、2022
・雪白いち『骨ドラゴンのマナ娘』マッグガーデン、2021

漫画は多いのでタイトルのみ。続刊を読んだ漫画も1巻の書誌情報。
Web小説原作のやつはタイトルでわかるけど、その中でもチート付与魔術師の長さが目を引く。タイトル長すぎだろ。


よかったアニメ部門


・平家物語(2021配信、2022放送)
・ぼっち・ざ・ろっく!(2022)
・ヤマノススメ(2013)、ヤマノススメ セカンドシーズン(2014)

アニメほとんど観ていない。体力的に余裕がなかった。


よかった映画部門


・石井聰亙監督『狂い咲きサンダーロード』1980
・伊丹十三監督『マルサの女』1987
・ハリナ・ディルシュカ監督『見えるもの、その先に ヒルマ・アフ・クリントの世界』2019
・カール・ドライヤー監督『奇跡』1979
・ピエル・パオロ・パゾリーニ監督『王女メディア』1969

映画はあんまり観られなかった。観たい映画がいっぱいあるので、来年はもっと観たい。


よかったゲーム部門


・エルデンリング
・スターオーシャン6
・Pokémon LEGENDS アルセウス

おもにエルデンリング。今年はこればかりだった。敵怖い。
スターオーシャンはとにかく戦闘の快適さがすごい。あと主人公の従者アベラルドがかわいい。わんこ系ゴリラ騎士。欲を言えばもうちょっとゲームのボリュームが欲しかったかな(まだクリアしてないけど)。
ポケモンは最新作のスカーレットもプレイ中だけど、アクションとかポケモン集めとかを含めた全体的なプレイ体験としてはアルセウスが好みかなという感じ(でもキャラ萌えはスカーレットに軍配!!)。
それから、ソーシャルゲームで「Fate/Grand Order」の第2部6章もよかった。


疲れて尻切れとんぼになっちゃった。
特別枠としてWeb漫画からヤニねこ(https://twitter.com/yani_neko1111)と、Web小説から春海水亭さん(https://kakuyomu.jp/users/teasugar3g)の各作品も挙げたい。どちらも最近知ったばかりで、春海水亭さんはまだ1作しか読んでないけど、おもしろいです。

そうだ。あと特別枠ついでに、本の部門では書かなかったけど、新潮新書から刊行されてるアンデシュ・ハンセンの『スマホ脳』『ストレス脳』『最強脳』も「読んでよかった〜」と思ったやつです。3冊あるけど書かれている内容はいくらかかぶっていて、一言に短縮すると「運動するといいよ」だった。運動するとよかったので、言われたとおり運動してよかったです。

NHKの「ヒューマニエンス」という人体に関する科学を扱ったバラエティ番組が好きで録画して時々観ているのですが、その「疲労」の特集回で、「運動すると疲れがとれるよ」という話を専門家のひとがしていて(本当はもっとちゃんとした話だったんだけど、詳細は忘れた。話していたのが医者か研究者かも忘れた)、そうなんだなあ〜と思って運動をしたら、本当に疲れがとれたのでよかったです。

というわけで来年の抱負。

来年の抱負


・漫画を描いてコミティアで売る
・萌え4コマも描く
・小説を書いて投稿する
・DTMでブイブイ言わす
・ミステリとSFの古典をやる
・映画を観る
・なるべく心拍数があがる運動をする

です。

今年はDiscordとかで、いろいろやっていきたいけど、疲れちゃってな〜という話をしてばかりの1年だった。
だけど来年はやっていきたいという気持ちがある。やっていきます。
最近描いた漫画をPixivに投稿もしました。


来年もどうぞよろしく。皆さんよいお年を。