2019年3月31日日曜日

3月31日の日記:猫、猫、猫

猫が後ろ足で器用に耳の中を搔くのを見て、はあ大したもんだ人間にはとてもこんなことができないと感心して、試みに私も足を持ち上げてみたら、意外や届きましたね、これ。耳に。足が。人間にも意外とできます。

ねこは今日もよく寝て、よく食べ、遊びほうけて、私の足を噛んだ。
午後9時頃からしばらくの間はねこの遊ぶ時間と決まっていて、この時間に人間が遊ぶことを怠ると彼は大変怒って噛んでくるのです。
今日はいったん大いに遊んで、すっかり満足したように見えたので、やれ今晩の遊びはおしまいかと早合点して私はゲーム。数分後には怒りに震えたねこに足を噛まれる運びとなりました。ねこが満足したなどと勝手に判断する権利は人間には許されていないのです。汗水流して精根尽き果てて息を切らせてもう走れない、棒を触れない、かくれんぼできないとなるまで遊び尽くすのが人間の使命、天命なのでした。
必死に謝罪して、噛まないでください、噛まないでくださいと懇願しながら、ドラゴンクエストビルダーズ2を中断して、鬼ごっこ再開。汗が流れる、汗が。
遊びのあとはお腹が減ったのかごはんを要求する。お皿にきちんとごはんがあるので、私は「自分で食べなさい」と言って放っておいたのですが、当然不満らしく、床に寝そべった姿勢で、イライラを見せつけるかのように尻尾をばた、ばた振っておりました。機嫌をなだめようと挨拶(鼻の近くに指を近づける)をしますが、決して応じてはくれません。結局根負けしてごはんを手ずから食べさせてあげることとなりました。ねこは強し、人は悲し。

人にはめっぽう強いねこであっても弱点はあって、ねこは鏡が苦手です。
映った自分の姿を見て「大きな恐ろしいオス猫がいる」と思うのか、決して鏡の方を見ようとしない(つまり鏡の自分と目を合わせようとしない)で目を顔を右に左に上に下にそらすそらす。ふと思い立ってタブレットのカメラを自撮りモードで起動してねこに見せたところ、やはり鏡と同じ反応を示しました。右に左に上に下に、決して自分の姿を見ようとはしないのでした。

2019年3月30日土曜日

3月30日の日記:テトリス、ビルダーズ2、サリンジャー

机のカレンダーがまだ1月のままだったので、破いて3月にした。じきに3月も終わる。

Twitch Prime の特典で Nintendo Switch Online が無料になるとのことなので登録してみた。
じつは昨日から何度も登録を試みていたのだけど、エラーがでるばかりでなかなかうまくいかなかった。
ネット上の体験談をたよりに、次のことを試してみたところ、どうにか登録を完了することができた。
(1)Amazonのパスワードの変更。
(2)Amazon Primeの支払い情報の変更。MasterCardからVisaに変更した。
(3)Chromeの「ゲストモード」でログイン。キャッシュが悪さをすることを避けるため。
上記のどれが決め手となったのかはわからないが、とりあえずこれでうまくいった。何度も試しているうちに自然と登録できたと言っている人もいたので、ただのタイミングのせいかもしれない。

ともあれNintendo Switch Onlineを無料で開始できたので、前々から気になっていたTETRIS 99をダウンロードしてプレイしてみた(Nintendo Switch Online会員限定で無料でダウンロードできる)。
実際にプレイしてみるまでどういったゲームかまったく知らなかったので、99人対戦であることに驚いた。1人プレイモードや1対1のモードなどもなく、ただ99人対戦のテトリスだけを繰り返しできるゲーム。
ゲーム一般が苦手であるのと同様、テトリスもやはりあまりうまくないのだけど、それでも高校生の頃にずいぶん熱中していたので、久々のプレイとはいえ何度かやっているうちにカンが取り戻せた。とても楽しい。
今日はランク11まで上がった。

ドラゴンクエストビルダーズ2もプレイした。
今日は2番めの島(モンゾーラ島)の農園でキャベツと小麦を作った。仲間も増えた。キャラクターがコミカルで愉快。

サリンジャーの「バナナフィッシュにうってつけの日」を読んだ。以前読んだときの記憶よりもずっと面白い。小説は日に日に面白くなる。

2019年3月29日金曜日

3月29日の日記:ビルダーズ2、ジョジョリオン、私に天使が舞い降りた!、ケムリクサ

Switchのソフト『ドラゴンクエストビルダーズ2』と、『ジョジョリオン』の単行本20巻を購入。

ビルダーズ2は体験版のセーブデータの続きからプレイして、2個目の島でキャベツを育てるあたりまでプレイ。
シドーとルルがとてもかわいい。何かするたびに主人公とシドーがハイタッチするのもかわいい。チュートリアルのモンスターたちもかわいいし、何もかもがかわいいゲームだ。
ゲームシステム的な部分は、チュートリアルがとても丁寧なので無理なく理解できてる。でも、今はNPCに言われた通りのことをやってるだけだからいいけど、今後自由に自分で考えて街を作れと言われたらうまくできる自信はない。

ジョジョリオン20巻はとても面白かった。
前巻で出てきた羽(うー)先生と廉穂・密葉チームの戦闘。密葉のスタンドはいかにもイマジネーションの力っぽくて、スタンド!という感じがする。矢印で操るのが直感的でわかりやすいし、汎用性も高そう。

先日、「私に天使が舞い降りた!」と「ケムリクサ」の最終回をそれぞれ視聴した。
私に天使が舞い降りた!は原作4巻を読んだ時から、アニメ最終回は文化祭で、演劇部分をフィーチャーするだろうなとは予想していたけれど、予想の範囲を上回る出来だった。まさかミュージカルになるとは! 劇の内容はかなり異様だったけど、劇中劇前後のエピソードも含めて、いい最終回だったと思う。とてもいいアニメでした。
ケムリクサは逆に予想の範囲を超えない最終回だった。良くも悪くも。1話から11話までの作劇が丁寧なので、最後に何が描かれる(べき)かということが一意に決まってしまうところがある。予想を裏切らないいい作品だった。

2019年3月21日木曜日

3月21日の日記:FACE展、VOCA展

現代美術の展覧会を観に行った。損保ジャパン日本興亜美術館のFACE展と上野の森美術館のVOCA展。公募展と推薦という違いはあるものの、いずれも若い作家の作品を集めた展覧会で、知っている名前はなかったけれどすごく楽しかった。

現代美術の感想の例として、よく「わからない」というのが挙げられる。それは大抵の場合は、たぶん「作品の意味」がわからないということなのだろうけど、今日私が多くの作品を観ながら感じたのはそれに似ていて、でも少し違う、どうしてこういう作品を描いたのだろう?という疑問だった。いったいどういう動機でこの画題を選んだのだろうとか、どうしてこの画材を使ったのだろうとか、どういう経緯でこういう描き方にいきついたのだろう、この作者はどういう生活をしているのだろう、描きながら何を考えていたのだろう、といった考えが次から次へと湧いて出た。心の奥底の暗い情熱をキャンバスに塗りたくらずにはいられなかった……という「風」に観える作品もあれば、もっとクールに理知的に制作されたように観える作品もあり、邪推してしまえば「美術の世界でなんとか抜きん出てやろう」と一生懸命になって、そのために新奇なものを作ろうという欲望から抽出されたような絵もあった。でもそういう奇をてらったように見える作品にも、なにか私の知らない内的・文脈的な必然性があるのかもしれないし、すべては謎だ。

お昼は新宿の地下にある直久というラーメン屋で炙りチャーシュー麺を食べた。びっくりするほどチャーシューがいっぱい載っていて食べるのが大変だったけれど満足した。チャーシュー麺を食べるのはとても久しぶりだ。今世紀はまだ食べてなかったかも。


長らく読んでいた『さようなら、私の本よ!』を先週の土曜日にようやく読了した。11月か10月から読んでいたので、かれこれ1クール超もかかったことになる。
同作者の前作『憂い顔の童子』と同じく、終盤が圧倒的に面白くて、最後の方は夢中になって読み進めた。
最後が面白い小説はとてもいい。

今日の移動中は塩野七生の『ローマ人の物語』のガイウス・マリウスやスッラの章を読んでいた。このあたりの部分はローマの政治や社会のありようが次々と変革していくのが面白い。
ファンタジー小説では(と、私が言うのは主に『小説家になろう』などのWeb小説を想定しているが)、村や街や都市や国家や王や皇帝や貴族や僧侶や騎士や領主や企業やギルドや大学や貨幣や法律や財産や民族や人種や宗教や神やなにやかやが当たり前のように登場するが、現実の世界の歴史上でも(ひょっとすると現代でも)まったく自明ではないそれらの概念が異世界の社会の中に当然に存在していて、作中で現代日本語の等価物を与えられているのは考えてみれば変なことだ。

2019年3月10日日曜日

3月10日の日記:iPhone 6s

買い物。

バッテリーがへたりにへたっていたiPhone 5sを、中古のiPhone 6sに買い替え。データの移行も無事終了。極めて快適。
電池のもちがよくなったことだし、ポケモンGOを再開しようか思案中。
応対してくれた店員さんがまだ仕事に慣れていない新人のようで、商品の取り出し方からクレジットカード決済の方法まで、何から何まで先輩店員に聞いていた。がんばれ。

無印良品でジーパンと、レトルトカレーも購入。グリーンカレーとビーフカレー。

イーガンの『シルトの梯子』と、塩野七生の『ローマ人の物語』を読み進める。
ローマ人の〜は現在『ハンニバル戦記』の文庫版下巻に差し掛かったところ。
シルトの梯子は主人公チカヤと幼馴染のマリアマが再会したあたりまで。

2019年3月8日金曜日

3月8日の日記:奇想の系譜展

東京都美術館で開催されている『奇想の系譜展』を観に行った。若冲や歌川国芳など。展覧会のタイトルにふさわしい、おもしろい絵が多数あった。鈴木其一のビビッドカラーの屏風と、長沢芦雪の『白象黒牛図屏風』が特に気に入った。

平日ということもあってか、思っていたよりも人は少なかったが、入ってすぐに展示されていた若冲のコーナーではやはり人だかりができていた。基本的にどの展覧会でも一番最初の展示が一番人が混み合うし、しかもそれがある意味目玉でもあろう若冲ならなおさらと思う。それでも同美術館でいつか開催されていた若冲展ほどの混み合いではなかったので、よかった。
また、日本の絵の特性と、絵の配置・順路がマッチしていないなと思うことが何度かあった。日本の絵は、屏風にせよ巻物にせよ、基本的に右から左へと時間が経過していく(それゆえに右から観始めて左へと進んでいくと一番自然に観られる)ものだ(と思う)。ところが今回の展覧会では、順路の都合上、どうしても左から右へと流れて絵を眺めなければならないことが多々あり、そこで食い違いが生じていた。人間の流れに逆らって観るのは困難だし、流れに従っていくと例えば「秋から夏へ」など四季の変化を遡って観ることになる。そういう鑑賞の仕方がまったくよくないとは言わないまでも、自然な鑑賞法がまず可能であってしかるべきではないか。

駅の本屋に入って『私に天使が舞い降りた!』単行本第4巻を探したが、見つからず。
そのかわり川上未映子と多和田葉子の小説、大林太良の『神話学入門』と池上良正『死者の救済史』(ちくま学芸文庫版)を購入した。
多和田葉子の本は初なので楽しみ。

夕食は昨夜のカレー(サグチキンカレー)と、コンビニで買った鶏のから揚げ。食べ過ぎた。