2018年11月6日火曜日

11月6日の日記:雨、カレー、『スティル・ライフ』

雨。意外にも強い雨が降って川の水がかさを増した。

夕飯にカレーを食べた。カレーが好きすぎるので最低でも月に一度は食べないと具合が悪くなる。

久しぶりに池澤夏樹の『スティル・ライフ』を読んだ。この小説は好きで何度も読んでいる。たぶん池澤夏樹作品としては他にもっとよいのがあるだろうけど、私は『スティル・ライフ』が好き。
『スティル・ライフ』は主人公と佐々井の関係(ボーイズ・ラブ)と、宗教じみた観想や会話がよい。佐々井の秘密をめぐる、ちょっとした冒険的な部分も悪くない。
この人の書く文章は「レシタシオン」なんかもそうだけど、スピリチュアルじみた雰囲気になってくると、いい感じだ。安易なスピリチュアリズムには警戒心を持つべきではある。例えばオウムの人々なんかは『かもめのジョナサン』をよく読んでいたはず。スピリチュアリズムにはそういう方向に向かっていく危険性がある、とまではいえなくとも、そういう可能性を秘めている。そういう意味で『スティル・ライフ』のぼんやりとした霊性に反感を抱きつつも、とはいえ、私はやはりこの小説が好きで、その「好き」にはここに書かれている宇宙と自分との関係といった部分への共感が多分に含まれている。

ねこが長くなっていたので測ったら体長およそ60センチメートルもあった。大きい。かわいい。