2018年7月6日金曜日

7月6日の日記

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昨日読んだ話数まででは、主人公がハーレムを構築しつつも セックスは最初に出会った1人の女としかしない!という強固な信念を繰り返し表明していた。今日読み進めた箇所では時を過ごすうちに2人目の女への愛情もしきい値を超えたという理由でそちらの女性ともセックスし始めていた(最初の女からはその件について祝福を受けていた)。倫理観というか価値観というか、色々な点が興味深い。

『ディアスポラ』も読む。
原因不明のプロセスで中性子星の連星が急速に接近し衝突したことによって生じた強力なガンマ線によって地球環境が壊滅的に変化し、肉体人が滅亡に向かう章の最後まで。
この長編を以前に読んだ時は「ワンの絨毯」と、カニとオーランドの章が好きで、とりわけ良いと思っていたけれど、今回はこの序盤の絶滅までのエピソードの印象が深かった。
主人公ヤチマの発生からここまでの小説序盤は、表題のディアスポラという言葉に象徴される宇宙への旅の動機づけでありストーリーを駆動させる箇所になっているだけではなく(つまり単にプロット上の必要で書かれた状況説明ではなく)、エモいラブストーリーなんだ。という気づきを得た。
主人公の友人イノシロウが肉体人のリアナに対して抱く執着は恋であると言っていいだろうし、リアナのパートナーであるオーランドとの間に三角関係を形成しており、その恋は失恋と絶滅を伴う死別で終わる。
また、イノシロウのそれほど前景化して描かれていないけれど、主人公ヤチマからイノシロウへの感情も同様の愛だろうという気がした。《コニシ》ポリスの社会に性愛と友情と家族愛とを区別する習慣があるかは知らないけれど。これもやはり三角関係であって、失恋であり、ある種の死別で終わる。

なにかかきたいことがあったけれど、目が痛いのでもうやめる。